奈良時代(710年)から遡る事、およそ115年。
平城京があった場所から、約30km南に位置する飛鳥村。
そこで、飛鳥時代が始まった。
推古天皇が、596年に創建した日本最初の寺である飛鳥寺。
この年が飛鳥時代の始まりである。
このお寺は、897年と1196年に燃えてしまったが
609年に作られた写真の大仏は無事だったという。
その後も、街の人たちによって守られてきて今もこうして出会うことができる。
右から表情を見ると、怖い顔をしており、
左から見ると優しい顔をしている。
そして顔の向きが少し傾いているのだが、
それは聖徳太子の生まれた方角を見ていたという。
つまり、この大仏は聖徳太子と実際に出会っているのである。
聖徳太子だけでなく、仏教を手厚く保護した蘇我馬子。
彼が行う政治や彼の孫、蘇我入鹿が討たれてしまう大化の改新まで。
ひいては、文明が始まった飛鳥時代から現代の令和時代までの人の行いを見てきた大仏さん何だなぁと思うと…
歴史に想いを馳せずにはいられなくなる。
優しい顔をしている大仏様でした。
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